こんばんはー、お金を貯めるくまです。
貯金400万円も貯まったことだし、お金のことを考えているよ。
そんなときに資本主義のことも頭に入れる機会があって、
世界が終わっても終わらない金儲けゲームへの恐ろしさを感じながら
無限の経済成長を信じてインデックス投資している自分に
矛盾を感じているよ。
くま、資本論にかぶれる
最近NHKの「100分で名著」で年始に放送されたマルクスの『資本論』の回を見ました。
きっかけは夫のお勧めで。
その後同番組の書籍版を読み、現在はその番組でナビゲーターを務められた
齋藤 幸平先生の著書『人新世の資本論』をちまちま読んでいます。
昼休みのお弁当を食べた後に読んでいるので、本当にちまちま。
1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital,Nature,and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』)によって、権威ある「ドイッチャー記念賞」を歴代最年少で受賞
amazon 著者プロフィールより
“資本主義とは” くま says
まだ読んでる途中で理解しようとしているところなんですけど、
今のところね。
資本主義は、お金を増やすゲームみたいなもので、
その世界では全てのものはお金と交換することができるの。
ゲームが始まる前は、空き地はただの空き地だったけど、
ゲームが始まってからは誰かがその空き地を
フットサルコートに変えて時間貸しをするようになる。
空き地がお金を生む装置=商品に変わる。
飲水も、パッケージして流通にのって、商品に変わる。
お金を増やすゲームだから、お金と交換できる商品が増えるのは素晴らしいこと、
どんどん商品を増やそう!となって、
これまで商品じゃなかったものが商品に変わっていくのは
きっと誰しも身に覚えのあることだと思います。
そのゲームはどんどん加速していって
だれもが少しでも安く商品を買おうとするし、
たくさんの人に買ってもらってお金を儲けるには他より少しでも安く売るしかない。
そうして、売る商品はどんどん安くなるから
同じだけ働いても得られるお金=労働力の価値もどんどん安くなる。
世界を分つグローバル・ノース、グローバル・サウスとは
グローバル・サウス
現代の資本主義のグローバル化によって負の影響を受けている世界中の場所や人々
https://www.vogue.co.jp/change/article/words-matter-global-south
理不尽に被害を被る「グローバルサウス」の人々のために、“北”にいる私たちがすべきこと。 VOGUE
先進国と呼ばれる国は、これまで安い商品を作るために
少ない賃金でたくさん働いてくれる新興国に労働を担わせてきた。
だけど中国やブラジルなどの新興国の台頭で賃金が上がり、
前ほど利益が得られなくなった。
資本主義(お金を増やすゲーム)が
世界の隅々まで行き渡ったために、
犠牲を押し付けるための“外部”は世界からいなくなってしまった。
それでもお金を増やすゲームで勝ち続けるためには
安い商品をたくさん作ってたくさん買ってもらわないといけない。
だから、今まで新興国の人を安く働かせていた分、
今度は自分の国の人たちにも安く働いてもらわないと
採算がとれなくなっている。
安く働かせるっていうのは、
1日5時間働いて5個のものが作れる人に15万円の賃金を払っていたとしたら、
その人に15万円の賃金のまま、1日10時間働いて10個のものを作ってもらう
っていうこと。
おなじみの長時間労働です。
本当に富める側だった?
今まで私は先進国の住民として
資本主義の甘い汁だけを啜ってきたけど、
このゲームのシステムが世界に行き渡るにつれ、
本当の意味で甘い汁を啜れるのは資本家だけだと思い知らされている。
この、金儲けゲームを優先するために中核(先進国)が
周辺(かつての新興国)に負担を押し付けてきた問題は
労働の話だけではなくて、むしろメインは気候危機のほう。
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「あなた方は、自分の子どもたちを何よりも愛していると言いながら、その目の前で、子どもたちの未来を奪っています」――。スウェーデンの環境保護活動家、グレタ・トゥーンベリさん(15)。第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP24)で集まった190カ国代表の大人げのなさを嘆き、子どもたちの未来のために行動するよう訴えた。
CNN.co.jp
問題を見えない方に追いやって30年間やり過ごしてきたけど
もう視界に入らない場所なんてなくなった
汚部屋みたいなのが今の世界で、
その汚部屋で真っ先に生活させられていたのは
その必要のなかった人たちで。
なんだかホッキョクグマが地球から消える日を
息を潜めて待っているような、
そんなんでええのんかと。
今の状態はいつか誰かに現実を教えてもらうまで実感を先送りにしているだけ。
「あなたの立ってる場所、もう地面ありませんよ」ってね。
働けど働けど、わが暮らしなんとか
GDP(国内総生産)は世界中、長期で見れば見るほど超右肩上がり、
人類の生産性は飛躍的に向上し、富は過去最高に蓄積され、我々は労働から解放される
というのが、昔の偉い人(ケインズ)の言い分なのに
![](https://kakeibotohibi.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/3c1fedf40f5a72d3b27b92ec02764a55.jpg)
5年前と比べても10年前と比べても
生活が楽に豊かになっているとは言いがたく、
ますますの長時間労働を強いられているゲンジツ。
まぁそろそろ資本主義やめませんか?という気持ちもわかるわ。
資本主義から盗んだバイクで走り出せ
その反面、
長期的にみれば市場は成長し続けることを信じて
インデックス投資をしている俺。
俺俺俺、is ジャムおばさん。
環境問題はもう少し勉強する。
ていうかとりあえす早くこの「人新世の資本論」を読み切る。
そしてインデックス投資は続ける。
でも、今のままの資本主義だけで突き進むのは
世界の住人の1人として待ったをかけたい。
そして必ず資本家に搾取される労働者じゃない働き方を身につけてやる!
【『新書大賞2021』第1位!大賞受賞作!!】人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。
Amazon紹介文より
【各界が絶賛!】■松岡正剛氏(編集工学研究所所長)
気候、マルクス、人新世。 これらを横断する経済思想が、ついに出現したね。日本はそんな才能を待っていた!
■白井聡氏(政治学者)
「マルクスへ帰れ」と人は言う。だがマルクスからどこへ行く? 斎藤幸平は、その答えに誰よりも早くたどり着いた。 理論と実践の、この見事な結合に刮目せよ。
■坂本龍一氏(音楽家)
気候危機をとめ、生活を豊かにし、余暇を増やし、格差もなくなる、そんな社会が可能だとしたら?
■水野和夫氏(経済学者)
資本主義を終わらせれば、豊かな社会がやってくる。だが、資本主義を止めなければ、歴史が終わる。常識を破る、衝撃の名著だ。
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